手始めに1つ簡単な回路を考えていきましょう。
分かりやすいようにコンパレータ回路を例1にします。
Fig.1 基本コンパレータの記号
コンパレータの基本回路はFig.1のようなブロック図で表せます。
ただし、コンパレータと言っても、実際に比較する信号は どういう信号を入力し、どういう信号を出力する必要があるかは その時々の仕様により異なります。従って、すべての場合で、 同じコンパレータ回路が使えるとは限りません。また、過去に作った回路に同じような形式がない、 もしくは、書籍に載っていない形式を 使わなければいけない場合もあるかもしれません。そういうときに、サクッっと回路が組み立てられれば 格好いいですよね? 。
設計の現場で、「そんな回路やったことないです」 「分かりません」とは言えませんよね? そんなことは口がさけても言えませんよね? 技術者は求められた仕様に対し、
出来ないと思ったら負けですから。僕の理論では、 技術者が出来ませんという発言ができるのは それをしたくない時だけです・・・(笑) やれば大抵のことはがんばれるはずです。では早速考えていきましょう
<要求仕様>
まずは、簡単のために、コンパレータの速度は問わない これを波形で書くと以下のようになります。入力信号は6vから12v振れるとします。これを10vでコンパレートしたものが下の出力信号です。
Fig.2 例1の要求仕様
例えば、この場合、あなたはどういう回路構成を考えますか? 思いついた方は次のページに進んでください。思いつかない場合でも最低3分は考えてください。考えないと力になりませんから・・・。
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