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Comparator Circuits:コンパレータの設計例1

                     
回路設計の基礎について話をしたいと思います。回路設計と一言で言っても、 実際にはさまざまなケースが考えられます。例えば、既存の回路に修正を加えたり、定数を変更するのも回路設計のひとつでしょう。また、回路と回路を組み合わせ、1つの回路を作ることも 回路設計と言えるのではないでしょうか? 今回考えていきたいのは 仕様から回路を組み立てる方法です。さまざまな要求仕様や、プロセスの制約事項に対し、 いろいろな回路を、例を挙げながら説明したいと思います。何も無い状態から要求仕様に対し、1から自由に設計できればどんなに楽しいことでしょう。では少しずつやっていきましょう。










Contents:今回設計するコンパレータ回路の要求仕様

手始めに1つ簡単な回路を考えていきましょう。
分かりやすいようにコンパレータ回路を例1にします。




Fig.1 基本コンパレータの記号

コンパレータの基本回路はFig.1のようなブロック図で表せます。

ただし、コンパレータと言っても、実際に比較する信号は どういう信号を入力し、どういう信号を出力する必要があるかは その時々の仕様により異なります。従って、すべての場合で、 同じコンパレータ回路が使えるとは限りません。また、過去に作った回路に同じような形式がない、 もしくは、書籍に載っていない形式を 使わなければいけない場合もあるかもしれません。そういうときに、サクッっと回路が組み立てられれば 格好いいですよね? 。


設計の現場で、「そんな回路やったことないです」 「分かりません」とは言えませんよね? そんなことは口がさけても言えませんよね? 技術者は求められた仕様に対し、 出来ないと思ったら負けですから。僕の理論では、 技術者が出来ませんという発言ができるのは それをしたくない時だけです・・・(笑) やれば大抵のことはがんばれるはずです。では早速考えていきましょう


<要求仕様>

コンパレータ回路の電源電圧12V
入力信号を基準電圧10Vで比較したい
(10V以上か10V以下でコンパレートしたい)
コンパレータ回路の出力部は3V電源
ただし、出力電圧はHを2.5V以上、Lを0.5V以下で出力したい。





まずは、簡単のために、コンパレータの速度は問わない これを波形で書くと以下のようになります。入力信号は6vから12v振れるとします。これを10vでコンパレートしたものが下の出力信号です。




Fig.2 例1の要求仕様


例えば、この場合、あなたはどういう回路構成を考えますか? 思いついた方は次のページに進んでください。思いつかない場合でも最低3分は考えてください。考えないと力になりませんから・・・。


考え終わった人は、⇒次のページ









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