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PCB layout:プリント基板レイアウトの基本について2

実際に、プリント基板設計に関しては、要求される内容や、精度、条件などにより、 それぞれ設計していかなければいけません。大電流を扱うアプリケーションと高周波を扱うアプリケーションでは、 それぞれ要求されることも違ってきます。そのため、求められる要求にしたがって、基板を設計する必要があります。、ここでは、特別な要求は別として、基本的な考え方について いくつかトピックスを挙げてみたいと思います。











Contents:解説1、プリント基板のレイアウト設計

1、共通インピーダンスを低減する。
2、配線は、太く短く。
3、ICの電源対GNDにつけるコンデンサはICの近くに

今回は、2の配線は、太く短くをみていきましょう。

Contents:解説2、プリント基板のレイアウト

2、配線は太く短く

配線は、太く短く、もちろん許容電流を考える必要はありますが、 使用する回路における配線のインピーダンス、インダクタンスを 影響のない程度まで、十分下げる必要があります。通常このインピーダンスは、回路図に描かないことが多いためです。抵抗成分は、電流が流れ、電圧降下が発生し、 インダクタンス成分は、電流オフ時に電流を流そうと、 逆起電力が発生し、ノイズとなりやすいです。配線を流れる電流の電圧変動の影響を少なくするためには、 配線のインピーダンスやインダクタンスが低いほど、 これらの影響は小さくなるからです。そのため、配線は太く短くが基本になります。ただし、流す電流が少ない場合や、影響が小さい場合は、 その必要はないため、その配線の特性に応じて考える必要があります。








Contents:解説3、 プリント基板のレイアウト設計について

例えば、ある端子対GNDにコンデンサを接続する場合を考えると、もし、この接続する配線が長いとき、 そのコンデンサの必要な容量値だけでなく、その端子とコンデンサの間の配線インピーダンスや 配線インダクタンスが入ることになります。そのため、C+R+Lが直列に入る形になり、 純粋なCが実現できない可能性があります。そのため、この場合でも配線は太く短くし、 想定した回路動作ができるようにしたいところです。





Contents:今回のポイント

今回は、プリント基板設計の重要性と基本を考えてみましたが、 一番重要なことは、如何に最適な配置を行い、対称性を確保すると共に 如何に無駄な面積を削減し、配線を上手く行なえるかということです。そのためにも配置における優先順位、つまり、何に重点に置きたいか、をまず考え、レイアウトを行うのがよいのではないでしょうか?。

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