1、共通インピーダンスを低減する。
2、配線は、太く短く。
3、ICの電源対GNDにつけるコンデンサはICの近くに
今回は、2の配線は、太く短くをみていきましょう。
2、配線は太く短く
配線は、太く短く、もちろん許容電流を考える必要はありますが、 使用する回路における配線のインピーダンス、インダクタンスを 影響のない程度まで、十分下げる必要があります。通常このインピーダンスは、回路図に描かないことが多いためです。抵抗成分は、電流が流れ、電圧降下が発生し、
インダクタンス成分は、電流オフ時に電流を流そうと、 逆起電力が発生し、ノイズとなりやすいです。配線を流れる電流の電圧変動の影響を少なくするためには、
配線のインピーダンスやインダクタンスが低いほど、 これらの影響は小さくなるからです。そのため、配線は太く短くが基本になります。ただし、流す電流が少ない場合や、影響が小さい場合は、
その必要はないため、その配線の特性に応じて考える必要があります。
例えば、ある端子対GNDにコンデンサを接続する場合を考えると、もし、この接続する配線が長いとき、 そのコンデンサの必要な容量値だけでなく、その端子とコンデンサの間の配線インピーダンスや
配線インダクタンスが入ることになります。そのため、C+R+Lが直列に入る形になり、 純粋なCが実現できない可能性があります。そのため、この場合でも配線は太く短くし、
想定した回路動作ができるようにしたいところです。
今回は、プリント基板設計の重要性と基本を考えてみましたが、 一番重要なことは、如何に最適な配置を行い、対称性を確保すると共に 如何に無駄な面積を削減し、配線を上手く行なえるかということです。そのためにも配置における優先順位、つまり、何に重点に置きたいか、をまず考え、レイアウトを行うのがよいのではないでしょうか?。
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