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Transistor Circuits:カレントミラー回路の基本3

LSI、半導体回路、集積回路において、現在では、Bi-CMOSプロセスが中心となり、デジタル、アナログ回路が混在した半導体製品や、IC、集積回路が主流になってきていますが、やはり、バイポーラトランジスタ回路を使った高精度アナログ回路など、NPN、PNPトランジスタを使ったバイポーラ回路は、とても重要です。そのため、ここでは、トランジスタ回路の、設計について、基本的な事柄を勉強していきたいと思います。

今回は、カレントミラー回路の簡単な誤差対策ついて考えてみたいと思います。










Contents:解説1、 カレントミラー回路の誤差対策



Fig.1 カレントミラー回路1

Fig.1にカレントミラー回路の例を示します。この回路は前節でお話した誤差 1、ベース電流 2、アーリー電圧 この二つを対策した回路です。

1、ベース電流対策 Q3を追加することにより簡易的にベース電流対策ができます。別途詳細の説明はしたいと思いますが、今回は、記事を紹介します。詳しくはシステムLSIのためのアナログ集積回路設計技術〈上〉のP.301等で解説されています。




Contents:解説2、 カレントミラー回路の誤差対策



Fig.2 カレントミラー回路1

アーリー電圧対策 R1、R2を追加することにより簡易的にアーリー電圧対策ができます。これはR1、R2を追加することにより、出力インピーダンスが増強できるためです。
詳しくはシステムLSIのためのアナログ集積回路設計技術〈上〉のP.303で解説されています。








Contents:解説3、カレントミラー回路の誤差対策



Fig.3 カレントミラー回路1


R1、R2によるVbeばらつき対策。上記1、2以外に実はR1、R2に掛かる電圧を調整することにより Vbeのばらつきも対策できます。例えばVbeのペア性のばらつきが数mVだとするとR1、R2に掛かる電圧をそれより十分高い電圧にすればVbeのばらつきは見えてこないというものです。




Contents:今回のポイント

以上、Fig.1のカレントミラー回路は、1〜3の対策を簡易的に行うことが出来る回路です。これ以外にもさまざまなテクニックが存在しますが、また別途記事を書きたいと思います。カレントミラー回路の動作や計算についても、以下の書籍が詳しいです。
システムLSIのためのアナログ集積回路設計技術〈上〉

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作者が過去、トランジスタ回路を勉強する場合に、一番役にたった書籍と、簡単にシミュレーションができるようになった書籍を紹介します。まだ読まれていない方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?






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