(a) 回路Ⅰ
(b) 回路Ⅱ
(c) 回路Ⅲ
(d) 回路Ⅳ
Fig.1 色々なエミッタ接地回路の形式
<エミッタ接地回路におけるできる技、メリット、デメリットのまとめ>
目的 |
選択回路 |
技 |
メリット |
デメリット |
増幅したい |
Ⅰ |
- |
- |
- |
ベース端子が外部に出ている場合等、ベースを保護したい |
Ⅱ |
ベースに抵抗を挿入する |
入力インピーダンス増大 |
Vbeに掛かる電圧が、Zbとrπで分割され、gmが下がるため、 |
入力インピーダンスを上げたい |
Ⅱ |
ベースに抵抗を挿入する |
入力インピーダンス増大 |
Vbeに掛かる電圧が、Zbとrπで分割され、gmが下がるため、 |
出力インピーダンスを上げたい |
Ⅲ |
Zeを挿入することによりro(1+gmZe)に出来る |
入力インピーダンス増大 |
Vbeに掛かる電圧が減少し、 |
出力インピーダンスを下げたい |
Ⅰ+エミッタフォロア |
エミッタ接地 |
出力インピーダンス減少 |
回路規模増大 |
ゲインを上げたい |
Ⅰ+ベース接地回路 |
エミッタ接地+ベース接地 |
gmはそのままで出力インピーダンス増大しゲイン上昇 |
回路規模大、出力L電圧上昇 |
ゲインを少し下げたい |
Ⅱ |
ベースに抵抗を挿入 |
入力インピーダンス増大 |
特に問題ないが効果は低い |
ゲインを下げたい |
Ⅲ |
エミッタに抵抗を挿入する |
入力インピーダンス増大 |
下側動作入力範囲の増大と |
出力切り替わり電圧のリニアの範囲を広げたい |
Ⅲ |
エミッタに抵抗を挿入する |
入力インピーダンス増大 |
出力L 電圧の増大と |
飽和しにくくしたい |
Ⅱ |
ベースに抵抗を挿入し、 |
入力インピーダンス増大 |
Vbeに掛かる電圧が減少しgmが下がりゲインが下がる |
これ以外にもあるかもしれませんが、上記表に簡単にまとめてみました。ちょっとした味付けで、いろいろアレンジできます。
以上、今回は、いろいろテクニックをまとめてみましたが、それぞれうまく使い分けるようにしたいところです。
戻る
このサイトの内容は趣味で勉強してきたことを応用し、綴っているページです。一般的なことを書いているつもりであり、広告などございますが、あくまで趣味で作っているサイトです。また、特許や商標などは十分調査できていません。また、そういった権利を侵害するつもりもございませんので、万が一そういった場合は削除させていただきますので連絡いただきたいです。また、本ページの内容は実際の動作などを保証するものではございません。使っているツールなども趣味の範囲で使っているため、商用などで利用する場合は注意していただきたいです。また、参考文献などはリンクで表示させていただいております。上記内容につきましては、あらかじめご了承ください。